大量の文献を収集し、必要な情報を抽出・整理する必要があるシステマティックレビューは、多くの時間と労力が必要となる作業です。そんなシステマティックレビュー専用のツールが オーストラリア Veritas Health Innovation 社の 開発する Covidence (コビデンス) です。

コクランレビューの標準的な制作プラットフォームとしても採用されているCovidenceは、文献のインポートやスクリーニング、バイアスリスクの評価など、システマティックレビューに必要な機能が揃っており、世界350以上の大学・学会・病院で利用されています。

※Covidence へサインアップ前に、所属する組織のアクセス権を以下のメーカーサイトでご確認いただけます。
Institutional License

デモ動画

Covidence のWEBサイトでは Covidence を用いることで一件のレビューにかかる時間を 平均で35%、時間換算でいうと平均71時間、削減することができると紹介しています。数か月から1年以上時間がかかることもあるシステマティックレビューにおいて、Covidence の活用は大幅な時間短縮につながります。

Covidenceは、文献のインポート、管理、およびスクリーニングプロセスを自動化し、重複を自動で識別して除外する機能を有しています。この自動化されたプロセスにより、手作業でのデータ管理に費やす時間が大幅に削減され、スクリーニングプロセスが迅速に進行します。

Covidenceは、選択された研究からデータを抽出し、それらの品質を評価するための構造化されたフォームを提供します。この機能により、データ抽出プロセスが標準化され、誤りの可能性が低減します。また、データの一貫性を保ちながら、複数のレビュアーによる独立した評価を容易に管理できます。

Covidenceは、オンラインでの共同作業に対応しており、プロジェクトメンバーがいつでもどこからでもアクセスできるプラットフォームを提供しています。メンバーは同時に作業を進めることができ、文献の選択やデータ抽出のプロセスにおいてリアルタイムでフィードバックを共有することができます。

Covidenceはシステマティックレビューを効率的に管理・実行するためのオンラインツールであり、以下のような用途に役立ちます。

• 研究プロジェクトのシステマティックレビューの管理
• 複数の研究者による文献スクリーニングの協力
• 選別された論文からのデータ抽出と統合
• プロジェクトのレビュープロトコルの管理
• レビュー結果のレポート生成 など

これらを活用することで、Covidenceは効率的かつ組織的なシステマティックレビューの実施をサポートします。具体的な使用例として、以下のようなシーンでの利用が想定されます。

Covidenceは、複雑な文献レビューを簡略化し、信頼性の高い研究成果を生み出すための強力なツールです。

医療・看護、教育、社会科学などの分野で、世界中40万人以上の研究者や学生に利用されています。また、研究支援サービスを提供する図書館員や情報専門家にも愛用されています。

• Weill Cornell Medicine / ワイルコーネル医科大学
• The University of North Carolina at Chapel Hill / ノースカロライナ大学チャペルヒル校
• University of Ottawa / オタワ大学
• SHEA – The Society for Healthcare Epidemiology of America / 米国医療疫学学会

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