海外製品・コンサルテーションサービス UNIPOS(ユニポス) > 地震計 SmartSolo ユースケース : 能登半島での設置事例

使用事例 - Use case

SmartSolo ユースケース 能登半島での設置事例

2024年1月に発生した能登半島での地震 (令和6年能登半島地震) に対し、地震調査チームによる調査・研究が進められています。
この調査に、SmartSolo社の地震センサが活用されている事例をご紹介いたします。

SmartSolo スマート地震センサは微振動を感知するセンサであり、今なお余震の頻発している能登半島での地震の断層形状や地下構造の把握に役立てられます。

SmartSolo

SmartSolo 地震センサ シリーズについて

困難な環境でも自律的に動作する信頼性の高い小型のジオフォン(高感度受振器、地震計) DT-SOLO をコアとしたスマート地震センサ。

世界で最も多くの販売台数(50万台以上)を誇る地震センサで、IRIS (米国地震学連合)や、オーストラリア政府機関である Geoscience Australia 、日 本国内では九州大学、東京大学、東北大学 でも採用されています。

2024年7月、東北大学、弘前大学、京都大学、山形大学 などの研究者や 同大学に所属する学生、16名によって構成された地震調査チームによる、奥能登での地震計設置が実施されました。

奥能登・輪島市はこの度の地震で大きな被害を受けた地域であり、本震の発生から約1年が経過した現在までに2,000回以上の震度1を超える余震が観測されています。

地震計の設置によって余震の震源を正確に特定することで、断層の形状や地下構造を把握することに繋がります。

本ページに掲載している写真は、東北大学大学院理学研究科 地震・噴火予知研究観測センター 髙木 涼太 先生にご提供いただきました。今回の地震調査に関する貴重な情報をご教示いただき、感謝いたします。

今回の調査で設置された SmartSolo「IGU-BD3C-5LC」は、ZXYの3軸方向の地震波を検知する、広帯域統合型地震計です。

奥能登地域に、合計21台が設置されました (珠洲市1, 輪島市8, 能登町4, 穴水町4, 七尾市2, 志賀町2)。

IGU-BD3C-5 LC は外付けバッテリーに対応しており、長期間の計測にも適しています。

左記の写真では容量30 Ah のバッテリー2つを並列で繋いでおり、このような運用の場合 4ヵ月ほど継続的に測定ができる見込みです。

東北大学大学院理学研究科 地震・噴火予知研究観測センター 髙木 涼太 先生 は、今回の地震調査チームの中心メンバーのお一人です。そんな髙木先生より、SmartSolo 地震計の設置に伴う印象として、以下のようなコメントを頂きました。

  • 研究室で設定さえ済ませれば、フィールドでの設置作業は非常に簡便でした。また、 観測前の設定や観測後のデータ吸い出しも容易で扱いやすかったです。
  • データは従来の短周期地震計に比べて低周波数まで安定しており、微弱な振動の計測 に適していました。

また調査チームに参加した学生さんからも、SmartSolo 地震系を設置した際の印象として、「コンパスでの東西南北の位置決めに時間がかかった程度で、1個あたりの設置時間は15分ほどであった」「GPSと通信する際のもたつきがなく、またオールインワンなので持ち運びの大変さがなかった」といった声を伺っています。

今回設置された地震計は、約4ヵ月にわたり微振動を測定し、そのデータを蓄積し続けた後、2024年11月に全数が無事に回収されました。取得されたデータは、現在解析が進められています。


弊社(テガラ株式会社 ユニポス事業部)は SmartSolo 正規代理店 として、これまでに多数の地震センサ (IGU) を全国の研究開発者さまへご提供した実績がございます。

メーカーと連携し、お客様の用途に最適な製品選定や導入のサポートをいたしますので、是非お気軽にお問い合わせください。

SmartSolo の製品詳細については、以下のページをご参照ください。

SmartSolo | ZXY 3軸 方向 スマート地震センサ (IGU)

高感度で微小地震も検知可能なスマート地震センサ

商品の詳細、お問い合わせはこちら

ページの先頭へ

「未掲載品の調査依頼」一から入手先を調査し調達します!

海外製品に最適化したPCを製作いたします。

関連サイト

Tegara テガラ株式会社

産業PCおてがら屋 産業用PCの製作 小ロット、長期供給、旧世代OSに対応

TKS事業部 研究開発・実験用機材一式構築サービス