【製品相談事例】REFPROPアップグレード時のトラブルと対処方法
お客様より、冷媒熱物性データベースソフトウェア「REFPROP」についてご質問をいただきました。
REFPROP は、世界中で冷媒の熱物性や輸送特性の計算に使われている冷媒熱物性データベースソフトウェアです。
※本記事は2026年3月に内容を見直しました。
ご相談内容

今回は、REFPROP のアップグレード時に起こりうるトラブルと、その対処方法をご紹介します。
今回のご質問
- 旧バージョンをアンインストールせずに新バージョンをインストールしてしまった。このまま使用しても大丈夫ですか?
この事象が起きやすいケース
この事象は、主に REFPROP 9.x から Version 10 へアップグレードする際 に起きやすいトラブルです。
旧バージョンをアンインストールしないまま新バージョンを上書きすると、旧版の関連ファイルや DLL が残り、新バージョンが正しく動作しないことがあります。単に新しいバージョンを入れ直すだけでは十分でなく、旧版の残存ファイルまで含めて確認することが大切です。
弊社からのご案内
REFPROPを更新する際は、新バージョンのインストール前に旧バージョンを完全にアンインストールしてください。
旧バージョンをアンインストールしないまま新バージョンをインストールしてしまった場合は、以下の手順でインストールをやり直してください。
- REFPROP Version 10 をアンインストールします。
- 旧バージョンをインストールします。
- 旧バージョンをアンインストールします。
- 「Program Files (x86)」「C:\Users\ユーザー名\AppData」内に残存ディレクトリや残存ファイルがあれば削除します。
- システム全体を検索し、REFPROP.DLL が見つかった場合は、その DLL が含まれるディレクトリと、その中の REFPROP 関連ファイルを削除します。
- あらためて REFPROP Version 10 をインストールします。
【Point】
REFPROP は、アンインストール時に関連ファイルが残ってしまうケースが報告されています。
旧バージョンの関連ファイルが残っていると新バージョンが正しく動作しないため、手順 4、手順 5 のように 隠しファイルを含む関連ファイルまで確認・削除することが重要です。
補足
アップグレード時は、旧バージョンのフォルダや DLL が PC 内に残ることで、新バージョンではなく旧ファイルを参照してしまう場合があります。
特に、Program Files (x86) や AppData 配下、また DLL ファイル単位での残存確認を行うことで、トラブルを切り分けやすくなります。
作業時のご注意
AppData は通常は隠しフォルダです。表示されない場合は、エクスプローラーの設定で隠しファイルを表示してください。
削除作業を行う際は、現在使用中の Version 10 のインストール先まで誤って削除しないよう、フォルダ名や保存場所を確認しながら進めることをおすすめします。
操作に不安がある場合は、無理に進めず、管理部門や購入元へご相談ください。
REFPROP アップグレード手順の詳細は、メーカーページおよびユーザーフォーラムもご参照ください。
Installation Problems – Upgrading from 9.x
https://pages.nist.gov/REFPROP-docs/#installation-problems
Install v10 from v9.1
https://github.com/usnistgov/REFPROP-issues/issues/33
Version 9.1.1.1 or 10?
https://github.com/usnistgov/REFPROP-issues/issues/565
まとめ
- REFPROP をバージョンアップする際は、まず旧バージョンをアンインストールします。
- 旧バージョンをアンインストールせずに新バージョンをインストールしてしまった場合は、旧バージョンのアンインストールをやり直します。
- 旧バージョンのアンインストールでは、関連ファイルも含めて削除することが重要です。
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